石破首相の辞任に伴い、自民党総裁選挙が明日告示される。

昨年も自民党総裁選が行われたばかりだが、わずか１年で同じメンバーでの再選挙となるようだ。まるで「デジャブ」である。

既に５人が出馬表明しており、今回はこの５人で争われるようだ。

昨年の総裁選挙のデーターを参考にすれば高市氏が有力に見えるが、昨年と大きく違うのは自民党は衆参両議院で過半数を得ていない少数与党に転落した事である。

自民党は、昨年の総裁選挙時よりも６８名もの国会議員を失っている。この事実が総裁選にも大きく影響してくだろう。

自民党は少数与党となり、野党の協力なしでは法案や予算を成立させる事もできない。この状況では各候補の主張も１年前と同じわけには行かない。

安定した国会運営を行うには、日本維新の会や国民民主党などの政策の近い野党と連立政権を組むのが近道だが、たやすい道ではない。

自民党は比較第一党なので、野党が一本化できなければ、自民党の新総裁が総理大臣に指名されると思うが、権力の頂点に立っても「いばらの道」である。誰が選出されるかわからないが、日本の政治の停滞を一刻も早く終了させてもらいたい。