世界第２位の自動車グループ企業のトップである、カルロス・ゴーン氏が東京地検特捜部に逮捕された。

容疑は「金融商品取引法違反」（役員報酬の虚偽記載）との事だが、世界的な経営者の逮捕は、余りにもショッキングな事件である。

事件の発端は、日産からの内部告発であり、日産のクーデターとか政府の陰謀説とも噂されており、今後の真相究明と展開に関心が寄せられている。

個人的な単純ミスなのか？巨額横領事件に発展するのか？何らかの勢力による陰謀なのか？国家間の政治問題なのか？正に「小説よりも奇なり」である。

逮捕からの連日の報道を見ると、毎日のように新しいネタが提供され、正直なところ私も驚愕している。

カリスマ・コストカッターと呼ばれ、２万人以上のリストラと系列下請けへの容赦ない値切りで、日産の業績をＶ字回復させた実績は凄いが、個人報酬の巨額さにも驚嘆だ。

民族の思想の違いなのかも知れないが、日本では「己も身を削る思い」を行わなければ、リストラ等は納得してもらえない。（無慈悲に他人を切って、自分は大儲けでは成り立たない）

又、フランス政府がルノーの筆頭株主なので、日産を子会社化してフランスの雇用を拡大させる陰謀があったとの憶測も流れている。

20年前に日産が経営危機に陥り、フランスのルノーから経営支援を受けて窮地を脱出したが、今では企業の規模も開発力も売上も日産が大きく上回っている。

グローバルにビジネスを行う、今後の日産とゴーン・ショックの顛末に注目である。