緊急事態宣言が解除され、東京でも「ステップ２」まで休業解除されたのに、感染者が拡大傾向にあるという事で、東京アラートが発動された。

新規感染者の３割以上が「夜の街」関連であるとの事です。しかも、日本最大の歓楽街である新宿歌舞伎町が多いとまで発表されている。

それでも、なぜ？若者は歓楽街へ行くのだろうか？人間の本能（欲求）と言えば、それまでであるが、そのパワーを別の方向へ向ける事はできないのか？

アメリカでは、白人警官の行き過ぎた行為により黒人を死亡させたとして、「人種差別」に抗議するデモが全米で発生しており、とても大きなニュースとして世界を駆け巡っている。

平和的に抗議する人が大多数であるが、中には暴徒化して破壊や略奪行為も発生しており、トランプ大統領が連邦軍の派兵も示唆して、秋の大統領選挙を見据えて政争の種ともなっている。

私が驚嘆したのは、このデモが人種間の争いになってない事である。デモの参加者は、黒人は勿論の事、白人やヒスパニック・アジア系・先住民系など、全人種に渡っている事です。

移民国家であるアメリカの特徴なのかもしれないが、全ての人種に差別感情や意識がある国民性なのかもしれない。「差別反対」でアメリカ国民は連帯（一体化）できるのではないだろうか。

日本では「３蜜」回避を訴えているが、このデモは「３蜜」どころの話では無い。感染者数も死者数も世界で一番多いアメリカで、「３蜜デモ」が全ての州で発生している。このパワーは凄いと思う。

アメリカは、トランプ大統領の就任で価値観が分断されていると言われる。世界の平和か？アメリカだけが幸せなら良いのか？今回の騒動で分断が緩和されるかもしれない。

さすがのトランプ大統領も、世論や身内の共和党内からも批判され、連邦軍の派兵は取りやめたようです。新型コロナウイルス騒動や人種差別デモを経て、１１月のアメリカ大統領選挙がどうなるのか？この選挙結果によって世界はどうなるのか？今後に目が離せない。