ロシアがウクライナ産の穀物輸出を阻もうと、黒海の運搬ルートを閉鎖した。

国連やトルコの仲介により、昨年の８月に人道的な食糧回廊を設置したが、今回はロシアが再延長合意を拒否した。

今、世界では飢餓状態にある人々が７億５千万人もいると言われているが、更なる食糧危機が発生している。

尚且つロシアは、ウクライナに向かう全船舶を攻撃対象とすると宣言し、既に機雷をばら撒いたとの情報も有る。

当然ながら、各国や国連安保理事会でもロシアを非難したが、経済制裁を解除すれば即時に復帰すると言い訳している。

代替ルートとして、陸路や他国経由も検討されているが輸送量に限界がある。

農業国であるウクライナの穀物輸出は、世界シェアの上位を占めており、ロシア産やウクライナ産の穀物が供給されなければ、世界の食糧事情は大変なこととなる。

ウクライナの港には、出荷を待つ大型運搬船が数多く停泊しているが、今後どうなるのか五里霧中である。食料を人質に取った交渉方法は卑劣極まりない。プーチン大統領はかなり追い込まれているのだろう。