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少数派優遇は「逆差別」か?

2023/07/02

米連邦最高裁は29日、大学の入学選考で黒人などの人種的少数派を優遇するアファーマティブ・アクション(積極的差別是正措置)について、憲法の定める「法の下での平等」に反するとの判断を下した。

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1960年代の公民権運動以降、リベラル派主導で進められてきた人種差別解消の取り組みは、大幅な見直しを迫られることになった。

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黒人の地位向上や多様性重視の立場からアファーマティブ・アクションを支持してきた民主党のバイデン大統領は、最高裁が「またも数十年にわたる前例を覆した」と指摘し、違憲判断に「強く反対する」とコメント。バイデン政権は同日、黒人やヒスパニック(中南米系)には低所得層が多いことを念頭に、受験生の家族の収入や居住地を考慮した入学選考を行うよう勧奨した。

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アファーマティブ・アクションは、差別の対象となってきた少数派が教育や就業機会を得られない状況を是正するため、公民権運動が拡大した60年代に導入された措置。公民権運動は、人種や肌の色、出身国などに基づく差別を禁じた公民権法(64年)の成立にもつながった措置である。

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裁判では保守系の学生団体がハーバード大などを相手取り、人種を考慮した入学選考が白人や平均的に学力の高いアジア系に不利に働いていると主張。最高裁は多数意見書で、黒人など少数派を優遇することは、南北戦争後に成立した憲法修正14条で定める「法の下での平等」に抵触すると判断した。

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優遇策廃止後は、黒人やヒスパニック系の学生が減少し、白人やアジア系の学生が増加すると予想されている。

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このような優遇措置は日本にもある。ポジティブ・アクションと呼称され、女性の採用や役職への登用、障がい者の大企業への一定枠採用の義務、同和地区出身者へ差別した場合の罰則の適用などがある。

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メリットもデメリットも有ろうかと思うが、私は納得できる「ハンディキャップ」は必要かと理解する。同じスタートラインから始める事が平等と思われがちだが、逆にハンディキャップが有る事こそが、平等で公平な場合も多いと思う。(人種が同じでも身体能力や生まれた境遇、歴史的習慣や伝統慣例などにより、性急に解決しない事も有る)

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スポーツでも実力差が有る場合は、ハンディキャップを課してからゲームする方が緊迫感が有り面白い。但し、ゲームを開始してから更なるハンディキャップの要求や妨害行為をする事は公正では無いと思うし、ハンディキャップを与えた側が「負けそうになり」途中で不公平(逆差別)だと訴えるのも見苦しい。

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ハンディキャップは、時代と共に変化するのも仕方が無いと思う。実力が付けば当初のハンディキャップがそぐ合わず不公平となる事も有るだろう。この優遇制度の存在の可否を判断するより、皆が納得するハンディキャップの内容を変化させる事が重要ではないだろうか?

 

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