LBGTQ（性的少数者）への差別発言で、首相秘書官が更迭された。

政治担当記者達との懇談会での「オフレコ発言」だったらしいが、「見るのも嫌だ・隣に住んでいるのも嫌だ」との過激な発言が露呈してしまったようだ。

岸田首相も、この発言を看過できないと更迭したが、自身も「同性婚」に関する国会質問には消極的な姿勢の発言をしている。

人間は自分と違う人間を見れば「違和感」を覚えるのは自然の摂理であろう。しかし、その事に対して攻撃するのが「差別」である。

日本は島国で単一民族優先国家（移民に厳格）なので、物理的には人種差別は少ない国である。

現代はジェンダーに寛容な社会と言われ、表面的には若い世代には抵抗感は少ないと思うが、人間の深層心理には根強い嫌悪感を持つ人も多かろう。

人それぞれに色々な主義主張を持っても良いが、無意識に差別発言や差別行動をしてしまっていることを自覚しなければならない。

政治的にも各党が、この問題に対する政策を打ち出しているが、与党は弱い「理解増進法」で野党は強い「差別解消法」を主張している。

人間も地球に存在する生物の一種であり、生物の存在目的は「種の保存」である。物理的に差別化DNAが有るので「思いやり」だけでは問題は解決しないと私も思う。

日本にも過去の差別問題として「同和問題」（部落差別）が有りました。歴史認識でも、政治運動や民間運動、法整備化で現在は解決して風化しています。

人間の悲しい習性である「差別問題」を克服するには、やはり人間の素晴らしい偉業である「法律」を作る事が、唯一の解決策であると私も思う。