開催前には賛否両論があったが、いざスタートすれば、やはり興奮と期待に包まれてしまうのがオリンピックである。

本日で東京オリンピックも閉幕するが、日本選手団は過去最高のメダルを獲得し、メダル獲得ランキングも世界第３位である。

期待されていた選手や競技が不調で、全く無名の選手や競技がメダルを獲得するなど、新旧交代や新時代のスポーツを感じたオリンピックであった。

人生に「まさか」は付きものであるが、勝負は時の運で有る事が良くわかる。圧倒的な実力差が無ければ、勝負の世界に「当たり前」は有り得ない。

楽しかった祭り（オリンピック）の後には、片付けや費用の清算がある。史上初めての無観客開催で、外国からの観光客も受け入れず、東京オリンピックの収支はどうなるのか？

57年前の東京オリンピックの翌年には、日本のＧＤＰが激減した。途上国から先進国となり成熟した経済を維持する今の日本では、前回のような落ち込みは無いと思われる。

オリンピックよりも新型コロナの影響が、やはり最大の関心事となっている。ワクチン接種先行国では、もはや新型コロナは克服したとして「規制緩和」に舵を切ったが、再度感染爆発を誘発しており、経済の先行が不安視されている。

オリンピックの陰に隠れて、すっかり関心が薄れてしまったが、日本も信じられないペースで感染爆発が発生しており、政府は医療方針の転換を発表して物議をかもしている。

原則として重症者以外を「自宅療養」とする方針転換に、国民の不安が増幅しているが、入院病床が不足しており如何ともしがたい状況である。

自宅療養中に具合が悪くなっても、保健所や相談センターへ「永遠に電話がつながらない」と言われている。

つまり、今の日本で新型コロナを発症すれば基本的に「死亡」となり、運が良ければ「生存」できますよ。という状況です。新型コロナに「まさか」はありません。圧倒的な実力を持つウイルスには、感染するのが「当たり前」のようです。

生きたければ感染しない事。感染しない為には外出しない事。という結論です。