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「安倍一強」から「菅一強」へ。

2020/09/06

安倍首相の病気による辞任で、次期総理大臣レースが本格化していますが、ほぼ決定した様相です。

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現在、3名の方々が立候補を表明していますが、自民党の各派閥の支援を取り付けた「菅官房長官」が圧倒的優位に立っています。

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安倍首相から支援を得られると思っていた、岸田政調会長の思惑は大外れとなり、地方や党員票に強い石破氏も、党員による投票方法が採用されずに苦境に陥ってしまいました。

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なぜ?こんなに圧倒的に菅官房長官が強いのか?メディアでは、各派閥が新内閣での大臣ポスト欲しさに「勝ち馬に乗る」行動だと言っていますが、私の読みは違います。

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史上最長の安倍政権という事で、安倍首相にばかり注目が行きますが、裏を返せば「史上最長の官房長官」が菅官房長官でした。各省庁の上位に組織される内閣官房と内閣府のトップであり、全ての情報と政治家や官僚の人事権を掌握しているポストを、8年近くも牛耳っていたのが菅官房長官です。

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しかも、内閣官房費という「使い放題で非公開」の資金を、官房長官は法的に使うことができます。ある意味では総理大臣より強権力が有ると言えます。

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かつて日本では、毎年のように総理大臣がころころと変わっていました。それでも国家が崩壊しないのは「優秀な官僚構造」が存在したからだと言われていました。諸外国から日本は「官僚政治」だと揶揄されていましたが、政治主導・官邸主導の組織体制を強化したのが「安倍一強政権」でした。

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各省庁の高官官僚の人事権を一括掌握したことで、官僚の権力を喪失させ、高官が「忖度」せざるを得ない状況を作り上げたのが「安倍政権」です。

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この政治家に都合の良い「官僚抑え込み構造」を維持できるのは、現職のトップである菅官房長官しかいません。しかも、全ての情報を知る事ができる内閣官房では。政治家のスキャンダルや不祥事も掌握しています。そのトップの菅官房長官に総裁選挙に出馬するので「宜しく頼む」と言われれば、拒否できる派閥の領袖はいないと思われます。

つまり、「菅一強」は自民党の各派閥によるお膳立てというより、現実的には菅官房長官しか選択肢が無かったという事でしょう。

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岸田氏も石破氏も、華麗なる一族の世襲議員ですが、菅官房長官は秋田の農家出身で、高校卒業後に集団就職で板橋区の段ボール工場で働きながら、法政大学の二部(夜間)を卒業し、小此木彦三郎や梶山静六らの大物議員に師事し、横浜市議会議員(地方議員)から政治家スタートした苦労人です。

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安倍総理や麻生元総理のように、華麗なる一族からのエリートプリンスではない「たたき上げの平民宰相」は、久しぶりでは無いでしょうか?(田中角栄以来かな?)

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「平成おじさん」であった小渕恵三氏も首相まで上り詰めました。今回「令和おじさん」の菅官房長官が首相になれば、「元号を発表する人は総理大臣になる」とのジンクスが確定する事でしょう。

 

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